今週は、日曜の花粉症の後遺症で「鼻と喉がツライ人」というのが
私の第一のアイデンティティとなり、
仕事も捗らず、一日じゅうダラダラしているのに気分も優れずの毎日。
結局、一週間まるまる「鼻と喉がツライ人」。
第5週は絵本教室がお休みで助かりました。
先週と先々週の絵本教室の覚書。
5月16日は高科正信先生でした。
高科先生は絵ではなく文章のほう、児童文学の先生です。
去年の冬に見学に行ったとき、たまたま高科先生の授業でした。
そのときも、今回もすごくエエ話の間に
「僕は有名でない」「出版社から読んでくださいと本は送られてこない」
「世間との交流はほとんどない」などなど、
マイナスな発言を要所要所はさみはるのが面白いです。
なんだかホッとします。
授業の内容は絵本の紹介や、絵本や子どもの読み物の基本のお話。
そして早速、課題がでました。
「本がやっと読めるなった子どものためのお話を原稿用紙に書いてくること」
プリンターで原稿用紙に印刷することも可能ですが、まどろっこしい。
それに久々に手書きの文字を「提出する」というのは、
なかなかチャレンジングでワクワクするではありませんか。
10年ほどまえ、島田雅彦が原稿を手書きで書いていると雑誌で知りました。
たしか「傑作は全て手書き。手書きと傑作の因果関係がはっきりする(ない、と?)まで手書きで小説を書きつづける。」
というようなことを言うてはりました。
男前の言うたことは憶えているもんですね。
そして問題のなかみ。
高科先生によると、大人の読み物と子どものそれの違いは、
「大人の読み物は、考えさせるもの。子どものは逆で、答えを与えるもの」だそうです。
うろおぼえですが、7年ほどまえ、NHKのトップランナーにでていた町田 康が
質問コーナーにて熱狂的なファンと思われる若者に
「あなたの小説には答えがない!答えが欲しい!」
というようなことを言われ「自分はそんなことをするために小説を書いてるんじゃない。」
ハトが豆鉄砲を食らったような顔して返していました。
男前の言うたことは憶えているもんです。
そして期日は今週の水曜日、えらいこっちゃ。なんらかの答えをださんといけません。
5月23日は太田朋先生。
いかにも絵本作家な、穏やかな女性です。
授業はいきなり「カレンダー」の制作にとりかかりました。
12ヶ月の構成のお勉強です。
絵の実力以上の、壮大なグッドアイデアが浮かび、
チャレンジングな課題のハードルを自らあげることになりました。
先生に見てもらったので、引っ込みがつきません。
「思いつきで大きい発言してもて、後悔しつつも、
引っ込みがつかんのでヒーヒー言いながら、なんとか終わらせる。
しかし、やり遂げた!と胸をはれるかは大いに疑問が残る。」
というのが私のいつものパターン。うーん、やり遂げたい!