水曜日の絵本教室。荒井先生はちょっと遅れてきはりました。
みんなシーンと神妙にしているところ「・・・絵本・・・?」と小さな声で、生徒さんの一人にたずねはりました。
「ここ、絵本教室だよね?」という意味です。
いきなり。やっぱり面白いなぁ。と思いました。
直線と円と四角だけを使って、音楽を表現した24Pの絵本を作る。
というのが時間内の課題。
まずは、どこに盛り上がりを持ってくるのか?というのを考え全体を構成するのがポイントです。
全てのページを表現しおわったら、音楽とは関係のないタイトルを決め、そのタイトルに沿った内容の絵を各ページに配置し、完成です。
24Pの絵本は、1ページから真剣にチマチマすすめていこうとすると、ガンダーラへの旅みたいになっちゃいますが、すばやく全体を描き、一旦俯瞰してから、きっちりストーリーを考えていくとなんとかなりそうです。
一定期間に何かを生み出す仕事なら、同じことが言えるかもしれません。
●先生の言葉
1)戦略的でなければならない
2)終わらせ方=作家性
 教訓とか、結末の意外性は必須ではない
3)絵本は絵と文字で成り立っているもの。
  1枚の絵として完成されているものは
  絵本には向かない。
4)自分でルールを作るのは大切
印象に残ったのは(4)。先生は音符を描かれないそうです。たしか「あれ、マンガでしょ」って言ってはりました。
ソレッっぽいものを安易に使うのは避けているってことだと思います。他の人はどうあれ、それを自分がやると、ダサイ。擬音語にも気をつけておられるそうです。
描きたいテーマと同じぐらい、
「ダメだ」「格好悪い」ってことが、個性を支えるってことでしょう。
絵本も生活も仕事もいっしょなんですね。